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2011年9月3日の出来事 ◇活動開始から3ヶ月と18日目◇
(2012年2月2日執筆)

「新・農業人フェア」→「就農準備校」→「全国新規就農相談センター」
→「長野県の新規就農相談会」→「長野県 諏訪地区就農セミナー」→
「長野県 松本地区就農セミナー」→「長野県 上伊那・諏訪地区個人的視察旅行」

とまぁ、平日はフルタイムの会社務めをしながら
自分でもびっくりするくらいのアグレッシブな移動と時間をつかっています!

この時点で夫婦二人で新規就農することに一点の迷いもなかったのですが
工程を進めば進むほど”そろそろ決定しなければならない事数点”と
”それらを決めるためにどうしても悩む事数点”が明白になってきました。
今回の日記は当時を思い出してそれらをまとめたいと思います。
(私たちの後に続く方たちのために)

【決定するべきこと】
(1)就農(研修)を始める具体的な地域
(2)栽培する作物
(3)自営・個人事業主になるか、もしくは農業法人に就職するか
→私の場合は最初のころに”自営”と決定したのでこれは解決

【決定するために悩んでいたこと】
(A)農閑期(冬場)の収入をどう確保するべきか
(B)研修期間および就農最初数年の資金について

これらは全部リンクしています、切り離して考えることはできませんが
それぞれ決定しなければもちろん先に進めない点でした。
これらを一言でまとめると

「お金どうするよ!」です。

自営の場合一般的な新規就農入門本に目を通すと、
やれ「1000万円は必要」とか
「700万位用意して残りはローンを組め」といった論調のものが目立ちます。

確かに机上で計算をすれば「なるほどごもっとも」な数値ではありますが、
はたして”それだけのお金を貯めていて就農に興味を持ち始める人”
もしくは”就農を考えて会社務めをしながら何百万の貯蓄を始める”
方はどの位いるのでしょうか?

少なくとも私たちはそこまでの貯蓄はありませんでしたし
ここから更に数年我慢して会社務めを続ける気はありませんでした。
(貯蓄がゼロといったわけではありません、
さすがにゼロでは受け入れる市町村も
「そんな意気込みでは困る」となると思います)

この頃、色々な市町村に話を伺う際に必ず最後にこの質問をしていました
「正直なところどのくらいの貯蓄があれば移住後も大丈夫そうですか?」
”ミニマムどのくらいか”といった意味合いで質問をすると意外と答えてくれました。
(市町村によってまちまちですのでここでは実際の金額は控えます)
そしてそれらの情報をまとめていくと
「なんとかギリギリいけそうだな!」と計算も成り立ったのです!

残るは”具体的な移住先””作物の選定”そして”冬場何をするか”です
これらに関しては次回以降の日記で順番に語っていきますので楽しみにしていて下さい。

最後に少しだけ予告編です
【次々回】
「干し柿(市田柿)が盛んな飯田市との出会い」
【Coming Soon!】

「農水省の新規就農総合支援事業(青年就農給付金)」が2012年春から開始!
ではでは、こうご期待!

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“未来の展望は明るいのだが、この時期取り急ぎ悩んでいたことをまとめる!” への 9 件のフィードバック

  1. 石川太郎 より:

    こんにちは。
    新規就農に必要な資金集めって、
    どんな本を読んでも、書かれているように1000万円弱と書かれていますね。
    自分のような非農家出身で、20代で1000万近く持ってる人なんていないよ…って思ってしまいます。(まぁ、農業法人に就職→就農のながれで農業に入ることは可能ですが)
    農水省の新規就農総合支援事業があったとしても、若手には厳しい金額です…。
    でも、就農までの体験談は非常に興味があるので、続き楽しみにしています。

  2. 高橋 より:

    石川太郎様
    こんにちは、コメントありがとうございます。
    ブログを拝見させていただいたところまだまだ十分お若いですね☆(うらやましいです)
    自分が今20代だったら迷わず農業法人に就職して実績をつけたいところです。
    地域や作物、考え方、年齢などによって目的も手段もお金も考え方も変わってきますが、
    同じ道を志すのとしてお互い頑張りましょう!

  3. 石川太郎 より:

    やっぱり資金がない場合は農業法人って感じですよね。
    まぁ、まだしばらくは横浜暮らしをしてくいので、まったりしつつ、タイミングを見計らってどこかに飛び出したいです笑
    多分首都圏に居るほうがセミナーだったりが開催されて、情報収集はしやすいですね!

  4. nikotoma より:

    こんばんわ。
    お金の事ってとっても大切ですよねぇ?
    私たちもやはり1000万円の壁に疑問を持ちました。
    でも1年たって思う事は、ほぼ無収入で2年?3年は持ちこたえなくてはならないんだな?って(私たちだけかもしれませんが)
    プラス畑にかかる経費を考えると1000万円では足りないくらいです(T.T)
    よくよく考えると「起業して会社を始める」のと同じなんですよね。。
    そういう考え方をする人ってまだまだ少ない気がしませんか??
    うちもそんなに堅苦しく思ってはいないんですが(^。^;)
    年々お金の話はシビアにならざるを得ないですね。。。

  5. 高橋 より:

    石川太郎 様
    農業系のセミナーは無料が多いですよね、
    私たちもたくさんいセミナーで情報を収集しています。
    予算面は難しいといっても20代というだけで十分なアドバンテージですよ、
    視野を広げてお互い頑張りましょうね!

  6. 高橋 より:

    nikotoma 様
    いつもコメントありがとうございます☆
    この日記の内容の頃はまだ”農水省の青年就農給付金”の話は全くなく
    「お金の不安」だらけでしたが、
    この一か月後(10月)位に”青年就農給付金”の話がでてきます。
    つい先日(1月)農水省の担当課長に直接質問する機会がありまして下記を聞いてみました。
    ・2+5年最大7年は45歳を過ぎると打ち切りになるか
    ・経営開始型の夫婦経営1.5人分支給の条件はなにか
    ・準備型を夫婦で始めると支給はどうなるか、条件はなにか
    これらを質問ました、回答の受け取り方は人それぞれになりますが
    少なくとも私たちにとっては全てポジティブな回答でした☆
    「農業は個人事業主で起業であり、責任は全て自分にある」
    これにはものすごく同感です☆
    (確かに就農希望者全体的には自覚・浸透はしていないようですね・・・)
    ただしリスクや初期投資の面から他の企業と比べると大きく考え方が
    今後変わってくると思います。たとえば下記を私は考えています。
    ◆農業以外の産業:自己資本100%もしくは不足分は借り入れ(高利息)
    ◆農業(今まで):自己資本100%もしくは不足分は借り入れ(低利息)
    +自治体やJAの支援を受ける

    ◆農業(2012春から):自己資本+青年就農給付金(最大7年)で賄える範囲で就農する
    +自治体やJAの支援を受ける
    といったパターンも増えてくると思います(私たちはこれで考えています)
    こうなると幾つかの「1000万必要!」の本の書き換えが必要になりそうですね(笑)

  7. 初めまして。千葉県でびわを作っています、福原農園といいます。日本ブログ村で、IT関係の経歴があり、農業を目指してる、という表現を見て、興味をもって訪問しました。
    高橋さんのように、農業以外の技能、考え方をもつ人は、これからの農業に必要なことだと思います。がんばってもらいたいですね。
    農業を始めて数年は収入が少ないときが続くと思います。その時、銀行等からの融資は受けにくくなるので、大きい設備投資を予定している場合は注意が必要です。返済能力を信用してもらえず、融資自体、受けられないからです。もし、大きい設備投資が必要なことがわかっている状況でしら、利子が高い低いにとらわれず、今のうちから融資を受けておくことも選択肢の一つだと思います。
    農業を始めるのに、いくら必要、という話は、野菜、果樹、酪農、花、畜産の中で、何を目指すかで全然違うと思います。ただ、就農したことで融資を受けにくくなることがあることは忘れないでくださいね。

  8. 高橋 より:

    福原農園 様
    コメントありがとうございます、先人の貴重なお話非常に参考になりました。
    現在、夏秋は野菜、秋冬の干し柿をメインに就農計画を練っております、
    現状は研修前なので設備投資の現実的な話はまだありませんが
    おっしゃる通り実績がなければ融資は難しいようですね。
    その点も考慮しながら計画は慎重に進めたいと思います。
    ありがとうございました。また、当ブログに遊びにきてくださいね。

  9. 石川太郎 より:

    コメントありがとうございます。
    まぁ、自分に1000万なんて資金があるはずもないので笑
    とりあえず田舎暮らしを目指すときは農業法人になるのかなーと思ってます。
    20代のうちに何か決断できればいいなーと。
    あと、ITを田舎暮らしに持ち込むことができればなーって思ってます笑

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